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(4)とりくみ・事例の概要

 

?@緑区の十日市場駅周辺の交通の円滑化対策について

 

<背景>:〇十日市場駅は、JR横浜線の駅で周辺に約3万人が居住する若葉台団地や桐が丘団地等の大規模団地が立地し、その最寄り駅。
○駅の乗車人員は1日約2万人で、駅の端末交通としてバス利用率は約5割と高く、その割合は全市内駅に比べ倍程度の利用率となり、市内駅の中で最もバス利用率の高い駅となっている。
<対応>:○環状4号線の中央走行車線にバス専用レーンを設置(平成7年度供用)。一般的には外側車線にバスレーンを設けるが、駅前広場との位置関係で中央レーンをバス専用レーンとした。
○バス専用レーンのカラー舗装、4か所に大型案内板設置。
<効果>:○若葉台団地から十日市場駅までのバスの所要時間は大幅に短縮され、定時性も従来に比べ非常に向上。
○バスの輸送人員が3か月間の月平均輸送人員で月当り5千人増加。
○バス事業者も増便による輸送サービスの向上を図り、マイカー交通の削減に効果を発揮。

 

?A保土ヶ谷区の道路狭隘地域への小型バスの導入と道路整備等による路線新設について

 

<背景>:○保土ヶ谷区の新桜丘周辺の地区は、JR東海道線と相模鉄道に挟まれた丘陵地で地域の中央に保土ヶ谷バイパスと横浜新道のインターチェンジがあり、高速道路によって地域が分断されている。
○地域内の道路は未整備・狭隘でバス路線もない交通の不便な地域である。
<対応>:○市交通局で、長さ7m、幅2m、定員37名の小型バスを導入し、当該地区から星川、保土ヶ谷の2駅へのバスの運行を開始。
<効果>:○駅までのアクセスが15分となり、利便性が向上。
○1日平均利用客は1,300人。
<背景>:○新桜丘の住民からは区役所のある星川駅や区役所までのバス路線新設の要望が出される。
○この間を連絡する道路がないためバス路線の設置が困難
<対応>:○横浜新道の拡幅事業と併せ、環境対策として高速道路の環境施設帯とこの側道を活用し、新たにバス路線を設置。
○バス路線を新設するため、横浜新道の環境施設帯の中にバス路線を設置。
○星川駅前の道路拡幅や周辺道路の違法駐車対策を行うなどバス路線の走行環境を整備。

 

?B地元住民と行政が一体となってバス路線の新設に向けて取り組んだ緑区睦川地区

 

<背景>:○当地区は、地形的に谷部に幹線道路があり、その周辺の丘陵部に住宅地が展開している。
○住民の高齢化が進展している。
○バス停まで15分かかる距離に位置するなど、非常に不便な地区である。
○勾配が急なため、地元から長年路線バスの新設要望があった。
<対応>:○バス事業者(神奈川中央交通)と調整しながら、道路局・警察等が協力し、幅員狭隘な箇所を拡幅し、電柱の移設、バス待機スペースの整備等の道路環境整備を実施。
○地元でもバス路線を新設するために沿線住民4,500人の署名を集め様々な陳情や支援行動として迷惑駐車追放キャンペーンの住民決起集会を行うなど積極的に協力。

 

 

 

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